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エンジニアが語る開発経緯シリーズ
第2回 ICTビジネス事業部 「粗大ごみ収集受付システム」
法改正はビジネスチャンス!あらゆる事象をユーザの視線で捉える!
ICTビジネス事業部 技術部:システムエンジニア
2010.10.18

このシステムが必要になった背景としては、1998年に家電リサイクル法が制定され、粗大ごみを有料化する都市が出てきたため、それをビジネスチャンスと判断し、地元の自治体様が粗大ごみの有料回収を始める時期に合わせてシステムの開発を行いました。

「いかに早く一件の受付を完了するか」
この言葉がシステムの根底にあります。

申し込み時間を短縮することが、オペレータの負担を減らし、コストを減らし、最終的には市民の方々へのサービス向上に繋がると考えたからです。
そのため、マウスが必須になる操作を極限まで減らし、キーボードの操作のみで受付を行うことが出来るようにしました。もちろんマウスの併用も可能にしており、使う人が使いやすいように考えて作られています。

私が担当に就いた当初、各都市毎にシステムのバージョンが存在しており、不具合に対する対応はもちろんのことですが、お客様より出てくる「これは良い!」と思える機能の実装やテスト、リリースなどの同じ作業の繰り返しが発生し、生産性を落としている状態でした。

お客様が増えてくるにつれ、あらゆる機能を出来るだけ早く、そして安全にお客様に提供できる環境を整えたいという想いが沸いてきました。
にも関わらず、プログラムは改造に改造を重ねることで「当初の設計」からの整合性を取るのも難しくなっており、さらにソースコードは難解で、経験者でないと修正も出来ず、デグレードを引き起こす事態も出てきました。

このままではいけない。OSもいつまでも同じバージョンに依存してはいけない。

「全て」を作り直す時期だ。

今までの機能全てを盛り込んだ状態をベースとしてゼロから考え、データベース構造も見直し、共通で使える機能、各都市固有の機能を洗い出して選別し、前バージョンのソースの流用は一切行わない方針で設計を行いました。 画面の配置も使いやすさを第一に考え、ワイド画面にも自然に対応出来るように、解像度に左右されない構成にしました。
もちろん、その上で当初よりのテーマ「いかに早く一件の受付を完了するか」は外せません。

大きな都市への導入実績もあるので、おおよそのデータ量は把握でき、「高速化」にも力を入れました。1ステップ0.01秒の削減が数十秒に繋がる。そんな気持ちでテストを重ねていきました。

この作り直したシステムを最初に導入して頂いたのは、旧システムを利用して頂いているお客様でした。
「見やすくなった」「便利になった」とのお声を頂くことが出来て、それまでの疲れが吹き飛んだように思えました。

一通りシステムの開発も終わり、機能をある程度削減した「Lite版」の開発にも着手しています。 価格を下げることによって、システム導入のハードルを下げるのが目的になります。
まだまだ全国には粗大ごみの有料化を始めていない地域、または有料化は行っているが紙で受けてシステムを利用していない地域は沢山あります。 そんな自治体様にもっとこのシステムを知って頂き、使って頂き、もっと良くしていきたいと考えています。

「日本一」

ニッチなシステムではありますが、この言葉は夢ではなく、視野にある実現すべき目標です。

製品・サービス情報:粗大ごみ収集受付システム